香華

 岡田茉莉子が松竹を退社する前最後の作品。本来は吉田喜重がメガホンを握る予定でしたが、吉田と婚約中だった為、巨匠木下恵介が代わりに監督を務めました。共演は田中絹代、音羽信子、杉村春子、加藤剛と豪華絢爛、三時間にも渡る超大作で、1964年公開当時その年のキネマ旬報ベスト・テン第三位に選ばれる程ヒットしました。DVDの説明に、音羽信子と岡田茉莉子の演技合戦と書いてある通り、二人の掛け合いが妙演で、三時間という長さを感じさせない作品でした。原作となった有吉佐和子の小説も今一度読んでみたいです。女って生き物は世知辛く切ないね、っていう感想。

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