大正9年にいます!悪しからず!

 菊池寛、大正9年、『真珠夫人』をここ二三日で読了。最近では最も一気に読み終わってしまった。というのも、ものすごく読み易い。どれくらい読み易いかというと戯曲みたいに読み易かった。ともかく昔の言葉の遣い回しというのが、心地よくて、こういった表現は使わないな、とか形容詞や、文章までも小津監督みたく繰り返し反復して文章を構成してることで、初めての通俗小説と呼ばれた所以なのがよくわかった。実は名古屋にお引っ越しした時に古本屋さんで下巻だけ見つけて大人買いしてたんだけど、それから上巻を見つける機会がなく、この間読み終わった村上龍の単行本と一緒にジュンコ堂で買ったのだった。あー、これは『貞操問答』も合わせて読みたいもの。だけど、これがもう中古版しか売ってないみたい。まあ1円らしいからAmazonでぽっちっとしてもいいけどね...

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